雑記帳


新説・三国志

三国志演義をオリジナルに解釈! 誰にも支持されないトンデモな新説をでっちあげます。

中国史の中でも人気の高い『三国志』。元となるのは陳寿による『魏志』『蜀志』『呉志』(通称:三国志正史)だが、架空のエピソードを加えた『三国志演義』がよく知られている。日本で知られている三国志演義は、色々誇張がされているものの、基本的なストーリーは史実通りである。

しかし・・・実際の『三国志演技』には無数の亜種が存在している。『反三国志』に至っては、劉備が天下を統一してしまうらしく、もはや史実関係ねえ。ゲームかよ。ここまで来るとなんでもありです。せっかくなので

などというイミフな話を考えてみようという企画。

?孔明、司馬懿に負けて戦死?

孔明は戦術的には司馬懿を圧倒してたかのように書かれていますが…実際は何年もかかって、結局仕留められていません。実はいい勝負だったんじゃないの?

孔明は五丈原で「病死」らしいですが、実は司馬懿に負けて戦死したんじゃないかと疑ってます。なにしろ戦場ですからね。戦死する可能性のほうが圧倒的に高いです。死せる孔明は生ける仲達を走らせたと言われていますが、実は勝利して引き上げただけだったりして。

?ホウ統の正体?

ホウ統は「鳳雛=鳳凰の雛」と言われ、孔明(伏竜=伏した竜)と共に期待されていた人物。赤壁の戦いで連環の計で一瞬だけ活躍するけれど、(三国志演義に)出てきてすぐに頓死します。しかも「目立たないキャラ」だったため、エピソードがほとんどありません。さて、突然ですが仮説を1つ。

「ホウ統は『貂蝉』と同様、架空の人物」

功績がないということは、史実上いてもいなくても全く問題ないということになります。そう、いなくてよいなら消してみよう。まずは唯一の功績である連環の計。ホウ統でなければ誰がやったのでしょう? 有力すぎる候補がいます。

「徐庶」

劉備の臣下でありながら母親を人質に取られ、曹操に下った人物です。徐庶の本音は劉備に勝たせたい。しかし、あまり直接的な行動を取っては企みがばれてしまう。そこで連環の計が発動です。徐庶は曹操配下なので献策を行っても少しも変ではなく、実力は曹操も認めていたため、策を採用したとしても当然の流れといえます。突然現れた変なやつ(ホウ統)の言うことを信じたというほうが、よほど不自然なように思えませんか?

話を進めます。孔明と並び評される人物である以上、長年仕えたら、全く功績がないというのも不自然です。架空の人物だった場合、話の辻褄を合わせるため数々の「架空の功績」を作らねばなりません。しかし架空の仕事をさせたら、その分だけ史実が変わってしまう。それはまずい。

そこで流れ矢作戦が炸裂です。死んでしまえば活躍できないというわけです。ただ負けて戦死ではだめなんです。「単に弱かった」で終わってしまいます。「実力はあったけど、不運にも・・・」という形でホウ統には花を持たせつつ、舞台を降りていただいたわけです。

そういえば「目立たないキャラ」というのも、エピソード省略の言い訳に聞こえませんか?

*「伏竜」「鳳雛」というセットの呼び名もなかったのかということになりそうですが・・・実力から考えても「徐庶」が「鳳雛」だったと考えれば問題ないでしょう。

?智勇兼備の名将?

知略で言えば賈[言羽]がトップ、軍略ならば孔明だろう。武力で言えば張飛が最強である。それほど活躍をしたわけではない姜維を最強と言う人は少ない*。

だが当時の蜀の情勢を考えてほしい。張飛、関羽、他5虎将軍はもういない。人望で人を集めた劉備も死んで、後釜は無能で有名な劉禅。そして、その中で蜀を支えてきた最後の希望、孔明までが倒れた。この絶望的状況下で、それこそ放っておけば3日で崩壊しそうな蜀が、仮にも魏とまともに戦えたのは姜維の手腕というほか無い。

「それなら魏と優勢に戦った孔明の方が上だ」という人がいるかもしれない。しかし考えてみよう。孔明には姜維という片腕がいたのだ。姜維には…誰もいない。その中で「北伐」を行い、まがりなりにも魏と渡り合った姜維は智勇統率など全てを兼ね揃えた三国志中最高の名将だといえるだろう。

*最近のネットでは『賛否両論な武将』という扱いらしいです。

赤兎馬 千里を駆ける

歴戦の猛将に愛された名馬・赤兎馬。

まずは董卓が持っていたとされ、呂布を味方につけるために贈られた。呂布は主の丁原を切り殺し、董卓に仕えることになる。しかし、呂布は董卓も裏切り、殺してしまう。呂布は曹操に敗北するまで赤兎に乗って戦場を駆け巡った。曹操に処刑されると、赤兎は曹操の手に渡る。そして、一時的に曹操に下ってきた関羽を手懐けるため、赤兎を贈り物として与えた。その後、関羽は劉備の元に戻り、各地を転々とした末に蜀の国を得る。最後に呉の策略にかかって処刑されるまでの長い間、赤兎に乗り続けた

・・・さて問題です。この時の赤兎は何歳でしょう?

年表で調べたところ、最低でも30代後半、下手すると40歳過ぎてるようです。競馬の馬なんて5歳過ぎたらもう引退ですよ。赤兎いったいどんだけタフなんだ。

ディープインパクトも真っ青

赤兎馬 千里を駆ける2

1日千里を駆けると言われた名馬「赤兎」。

ん?1日4000km? なるほど24時間走り続けたとすると…4000km/24H=時速166kmですか。でも一応馬だし食事もしないとね。一応寝たりもするでしょう。全力で走っていられるのは最高でも1日の半分と仮定。4000km/12H=時速333km。

新幹線も真っ青♪ もうリニモとかやめて赤兎馬量産しようぜ。あ、でも本当にそんなモンに乗ったら振り落とされそうだ。乗りこなした関羽、流石「軍神」。