パソコン自作部屋


CPU [Intel]

Intel製CPUに関して超簡易解説。
適当に省略している部分が多いです。特にローエンドとか。

Netburst (Pentium 4 / Pentium D)

とにかく高クロック化する事で処理能力を上げようという設計思想。長いパイプラインにより予測分岐を失敗したときのペナルティーが大きく、1クロックあたりの性能は従来のCPUに比べ下がっている。

Willamette
初期型ネットバースト。
クロックは最大2GHzまで上がったものの、Pentium3に比べて性能に大きな差はない。
Northwood
2代目ネットバースト。
プロセスルールの微細化による消費電力の低減で、さらなる高クロックを目指したもの。 L2キャッシュも倍増しており、クロック上昇と合わせて性能がかなり向上した。 後続製品が出た後も根強い人気を誇った。
Prescott
悪い意味でネットバーストを象徴するコア。
パイプライン段数が増加したため1クロックあたりの性能はさらにダウンしており、 最高クロックは3.8GHzを誇ったものの、性能自体はあまり上がっていなかった。 また、電子回路の微細化もここに来て限界が近くなり、リーク電流による発熱の増加が顕著になる。
Tejas
当初は5GHzを超えるという噂もあった。
消費電力や発熱の問題が解決できず、開発中止となった幻のCPU。
CedarMill
最高クロックは3.6GHzと控えめながら消費電力が低減しており、ネットバーストの中では優れたコアだと思われる。 しかし間もなく「Core2Duo」がリリースされたため、あまり評価されなかった。
Smithfield
Prescottコアを2つダイに焼き付けたデュアルコアCPU。
当然、発熱も恐ろしいことになりクロックが上がらなかった。
Presler
CedarMillコアを2つダイに焼き付けたデュアルコアCPU。
Smithfieldよりはマシだがそれでも発熱が大きく、性能や消費電力が改善した「Core2Duo」の登場により、徐々にフェードアウトしていった。

Core (Core 2 Duo / Core 2 Quad)

行き詰まったネットバーストに変わって登場したシリーズ。Pentium 4の改良ではなく、ノート用CPU「Pentium M / Core Duo」の流れを汲むアーキテクチャ。1クロック辺りの性能が高い。

Conroe
Coreマイクロ第一世代。
クロックはネットバースト末期の半分近くまで落ちたが、クロック辺りの性能が倍近く上がったため全く問題ない。 停滞していた性能を一気に押し上げた革命的CPU。
Penryn
Conroeの改良版。
プロセスルールの微細化やSSE4の対応など、さらに進化したコア。 さらに発熱が下がったため高クロック動作が可能となり、再び3GHzを突破した。

Nehalem (Core i7 / Core i5 / Core i3 / etc)

Coreマイクロアーキテクチャをベースとしつつも、多くの改良が行われた。
主な改良点として

といったことが挙げられる。Core2に比べクロック当たりの性能が1.4倍程度向上している。

Core i7 990X/980X (Gulftown)

6コアの最上位モデル。
コア数、クロックはもちろん、キャッシュも12MBとハイエンド仕様。

Core i7 9xx (Bloomfield)

Nehalemの中でもハイエンドの位置づけのクアッドコアCPU。
45nmプロセスを採用している。メモリはDDR3のトリプルチャンネル対応。

Core i7 8xx / Core i5 7xx (Lynnfield)

NehalemのアッパーミドルなクアッドコアCPU。
ノースブリッジはQPI接続だが、サウスブリッジはDMI接続になる。 メモリはデュアルチャンネルまで対応で、設計自体はBloomfieldよりClarkdaleに近い。 なお Core i5 7xx はHTTが無効化されている。

Core i5 6xx / Core i3 (Clarkdale)

Nehalem世代のミドルからローエンドまでをフォローするデュアルコアCPU。
この世代からGPUの機能がCPUに統合された。ただし、あくまでチップセットに存在していた回路をCPUにそのまま移しただけであり、性能も「今までよりは良い」という程度である。

Sandy Bridge (Core i7 / Core i5 / Core i3 / etc)

Nehalemの改良型アーキテクチャ。
一例ではあるが、

といった点など確実に進化を遂げている。GPU性能が確実に上がっており、従来のローエンドカードに匹敵すると言われている。

Core i7 39xx

6コアの最上位モデル。
一応アーキテクチャ的にはSandy Bridgeに分類されるが、これだけピンがLGA2011であり型番も1000の位が3になっている。かなり紛らわしいがIvyではなくSandy世代。

Core i7 26xx 等

ハイエンドの位置づけなクアッドコアCPU。
型番の最後にKが付くものはGPUコアがHD3000、無印はHD2000であり、GPUクロックは同一ながらGPUコア数が異なる模様。一方VT-dという仮想化OS上でのI/Oサポート機能は無印のみの実装となっており、一長一短である。でも仮想化しなければ恩恵0なのでKの方が圧倒的人気

Core i5 25xx/24xx/23xx 等

ミドルレンジのクアッドコアCPU。
HTTを無効化することでi7との差別化を図っている。

Core i3 21xx 等

ローエンドのデュアルコアCPU。
HTTは有効。

Ivy Bridge (Core i7 / Core i5 / Core i3 / etc)

基本的にはSandy Bridgeのプロセスシュリンク版という位置付けだが、3次元構造のトランジスタを投入したことで注目を浴びている。消費電力はかなり減っているため扱いやすいCPUと言える。

Core i7 3770 等

4コアのハイエンドモデル。
最後のアルファベットにより性能の高いものや省エネ版などが区別される。
K:クロックが高い S,T:クロックを下げて省エネ

Core i5 35xx/34xx 等

4コアのメインストリーム
例によってHTTを無効にするあたりは前世代と同様。
3470Tのみ2コアといsう情報あり

Core i3 32xx 等

ローエンドのデュアルコアCPU
ターボブーストやHTTは効かないものの、通常クロックは高め。

Haswell (Core i7 / Core i5 / Core i3 / etc)

Ivy Bridge のブラッシュアップ。どうも改良を消費電力の低減に振っているようで、劇的な進化はないのだが、性能も一応は伸びており順調な改良といえる。ハイエンドのGPU性能を少し抑えたため、失敗作との批判があったらしい。

Core i7 4770/4790 等

Haswell世代のハイエンド。
基本的にIvyまでと同様。
4790Kは4.0GHzを超えるらしい。

Core i5 44xx/45xx/46xx 等

Haswell世代のミドルレンジ。
基本的にIvyまでと同様。

Core i3 4330 等

Haswell世代のローエンド。
基本的にIvyまでと同様。


Haswell Refresh というマイナーアップデート版がリリースされている模様。クロックの微増以外、特に変わっていないようです。店によっては、ほとんどこちらに置き換わっていたりします。