パソコンの話をしているとFSB、SSE、HTTなどの専門用語が飛び交うことになる。ここでは、こうしたわかりにくい用語を適当に解説する。
CPU内の空きリソースを活用し、2つのバスを用いることで1つのCPUコアを2コアであるかのように見せかける技術。肝心の演算を行うコアは1つであり理論性能自体が上がるわけではないが、ボトルネックが部分的に解消されることもあり、実効性能は平均20%程度向上すると言われている。
OS上からはコアが増えたように見えるため、これを悪用した「実質デュアルコア」などの宣伝をよく見かける。Pentium 4で初めて実装された
Intel系CPUの拡張命令セットであり、128bitの計算を一括処理することができる。「擬似ベクトル計算」とでも言うべきもので、うまく使えば処理速度が数倍になる。単精度(32bit)浮動小数点なら4つ同時に計算可能。ただしSSEを利用した専用のプログラムが必要であり、既存のアプリケーションが高速化されるわけではない。
Intel系CPUの拡張命令セット。SSEの後継のような存在で、ベクトル長が256bitに拡張された。うまく利用すればSSEのさらに2倍の性能を叩き出せることになる。あくまで理論上ではあるが。
CPUに内蔵される超高速メモリ。マザーボードに乗っているメモリに比べて一桁以上読み出し速度が速い。その速度はおよそ100GB/sec。
CPU演算において低速なメモリの呼び出しはボトルネックになりがちであり、CPUの性能を評価する上でキャッシュの容量も無視できない。
マザーボードの中核であるチップセットのうち、高速転送を要請するパーツ (CPU、メモリ) は North Bridge が制御する。それほど速度を要請されないATAやUSBなどは South Bridge に接続される。
CPUとNorth Bridgeを繋ぐバスを指す。近年ではCPUの処理速度にデータ転送が追いつかなくなり、NehalemではFSBによるデータ転送が廃止となった。
CPUとNorth Bridgeを繋ぐデータ転送技術。低速なFSBに代わるものであり、Nehalemアーキテクチャで採用された。データ転送速度は25GB/sec以上になり、FSBと比べて2倍以上速い。
元はノースブリッジとサウスブリッジを接続するための技術だった。Nehalemの下位製品(Corei5, i3 etc)ではノースブリッジの機能が全てCPUに統合されており、CPUとサウスブリッジを繋ぐために使用されている。
AMDが開発したデバイス間のPoint to Pointの接続技術。Intelで言うところのQPIやDMIなどに近いもの。Hyper-Threading (Technology)と紛らわしい。
確信犯だろ