UbuntuでLinuxライフ

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Mplayerを使う

選択肢が多いことは良い事だ。

動画プレーヤーに関しては「Totem」「Xine」の双璧でほとんど問題ないが、
万が一この2つでうまくいかない場合、次の1手として「Mplayer」を試すのもアリ。

今は大抵「Totem」がデフォルトですが、一昔前のLinuxは 「Mplayer」が定番と言われていました。

さて、インストール方法ですが、いくつかトラップがあるので注意しましょう。

aptitude search mplayer

まずパッケージ名を確認するために検索します。

無事「mplayer」というパッケージが見つかるのでインストールするわけですが…

です。

パッケージ「mplayer」はコマンドライン専用で、別のフロントエンドが必要なのです。
いわゆるGUIのアプリケーションは「gnome-mplayer」になります。

sudo aptitude install gnome-mplayer

そして2つ目の問題はコーデックです。
Totemのように落としてきてはくれません。

ではaptで入れようと考えるわけですが、公式リポジトリにはないのです。
従って追加のリポジトリが必要になります。

マルチメディア関係のリポジトリ「Medibuntu」を入れてみましょう。
説明は別ページ。   →リポジトリの追加

リポジトリの追加が済んだらコーデックをインストール。

sudo aptitude install w32codecs

これでひとまず再生は可能になりました。
ただし、

こんなエラーメッセージが出ることがあります。

再生自体は問題なさそうなので最初は気にしなかったのですが、
ことあるごとにこれが表示されるので、消したくなって調べてみました。

メッセージからすると「libvdpau_nvidia.so」が存在しないとのこと。

sudo updatedb && locate libvdpau

と試してみたところ、「/usr/lib/libvdpau.so.1.0.0」という似た名前の
ファイルが見つかりました。

そこでこのファイルを「libvdpau_nvidia.so」に見せかけます。

sudo ln -s /usr/lib/libvdpau.so.1.0.0 /usr/lib/libvdpau_nvidia.so

かなり強引ですが、これでエラーが消えたのでいいとしましょう。

なお、mplayerはDVD再生が苦手のようです。

再生そのものに問題ないのですが、メニュー選択などができず
ファイルをそのまま読み込んでしまいます。

しかし通常の動画再生に関しては、mplayerの方が軽いような気がします。
ほとんど気のせいレベルですが。

<追記>

一見ありえないような対処法ですが、この方法に至った試行錯誤の経緯を載せておきます。

実は aptitude search libvdpau とやると「nvidia-180-libvdpau」という
いかにもそれっぽいパッケージが見つかります。

しかし、これを入れてもうまくいきませんでした。
パスの問題かと思い、/usr/lib/ にリンクを作ったりもしたけれど、やはりうまくいかず。

nvidia というからにはグラフィックのハードウェア支援だろうと予測されますが…

もしかして、このパッケージはnvidiaのカード専用でしょうか。

だとするとパッケージの管理上、aptでmplayerを入れたときに入るのは
nvidia専用のパッケージではなく、汎用の「libvdpau1」になるでしょう。

しかしながら、mplayerはパソコンのハードウェア構成など見ず、
とにかく「libvdpau_nvidia.so」というファイルを要求します。

そのため「ファイルが存在しない」とエラーを吐くことになります。

回避策として「nvidiaのカードを使う」…というわけにもいかないため、
苦肉の策として「libvdpau1」を「libvdpau_nvidia.so」に見せかけるのが
手っ取り早い回避策だと判断しました。

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