UbuntuでLinuxライフ

コラム

Linuxを使う5の理由

WindowsがデスクトップOSの9割を占める中、Linuxを使う人たちもいる。
どういう人たちが、どういった理由でLinuxを使うかを考える。

理由その1:サーバー機

OSが必要なのは何もデスクトップパソコンだけではない。
例えば「ホームページ」は、サーバーが動いているから見れるわけだが、
そのサーバー用のOSとしてはLinuxがかなりのシェアを占めている。
Windowsサーバーもあるにはあるが、Linuxには及ばない。
どちらかといえば、ライバルはSolarisなどのUNIXである。
しかしUNIXは独占的なのでとても高く、少し前までは数百万円もザラだったとか。
一方でフリーなLinuxは自力で構築してしまえば無料であり、
Red Hatのサポートを頼んだとしてもUnixよりは安くつく。

注)ただしBSDはUNIXだがフリー

理由その2:シェルスクリプト

定期的に作業ディレクトリのバックアップを取るようなツールが欲しいとしよう。
Windowsでこれを作ろうとしたら豪華な開発環境が必要だ。
しかしLinuxの場合、これが数行のシェルスクリプトで済んでしまう。
また、万単位のファイルを扱うような場合、Windowsでマウスをクリックしていたら
1日以上かかりそうなものでも、コマンドなら数分で出来てしまうということもある。
操作の自動化が圧倒的に楽なのだ。

理由その3:ネイティブアプリ

「LaTeX」は元はと言えばunix用のソフトウェアであり、
Windows用のLaTeXは後に移植されたものである。
gimpやinkscapeといったソフトも同様で、unix系の方がネイティブだ。
Windowsで問題なく使えているならばそれはそれで問題ないが、
Linuxを使っていてわざわざWindowsに乗り換える理由も無い。
また移植というのは言語の翻訳であり、ネイティブの方が不具合が少なく性能も良い。

理由その4:ハッキング

なんといってもLinuxとはLinusの趣味によって生まれたOSである。
作られた理由を一言で表現するなら「unixハックしたかったから」に尽きる。
「とにかくハックしたいから」という理由こそLinuxを使う理由として最も適当だろう。
Linuxシステムはどのレベルにおいてもオープンのため、カーネルハックのような
低級部分から、Xより上のGUIアプリを作るといった高級ハックまで自由である。
用意されたpythonスクリプトを使いやすいように書き換えるのも、またひとつのハック。

理由その5:セキュリティ

Linuxは日々ハッカーによって改良されている。
ソースがオープンであるため、セキュリティホールなどたちまち見つかり修正される。
クローズドソースの場合、セキュリティホールは「まだ見つかっていない」だけで
今後大きな穴が発見される可能性も高い。

まとめ考察

近年のLinuxはユーザーフレンドリーとも言われるが、やはり
「ハッカーのためのOS」を抜け切れていないように思われる。

それはそれで、別に悪いことではない。

例外的なのがUbuntuであり、本当の意味での「パソコン初心者」を受け入れている。
「Linuxの中でも特にUbuntuを使う理由」はこちら

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